CoC [コレクション オブ クリプトコリネ] 〜水上葉の魅力〜

腰水

腰水について

腰水

「腰水」とはクリプトコリネが植えられた鉢が浸っている水そのものを指します。
腰水の高さによってクリプトコリネの成長や根周りの環境変化、
用土の養分の流れ込みによる水質変化など様々な変化が起こります。

底上げについて

クリプトコリネを植えた鉢を水槽の底に直接置いた場合、腰水の高さによっては水中ヒーターが使用できない、
また、エアレーションができない場合できない状況もあります。
そこで、水槽の底から鉢を置く高さを高くして、腰水の量を確保するのが底上げです。

油切り

底上げする用品としていくつか考えられます。左写真のようなステンレス製の油切り。
これは煉瓦や鉢を下に敷くことで高さ作り、底上げができます。私も愛用しています。
同じように、ステンレスの足のついた食器の水切りも使えます。ステレスは全く錆びません。
100円均一ショップで販売されている猫避けなども使えます。
水槽の大きさに切り、とげとげ側を下にすると、それだけで底上げできます。

腰水の高さ

腰水の高さは「この高さが良い」と一概には言えないと思います。自分の育成にあった腰水の高さを見つけていくとともに、
種別に高さを変えていくといったことも必要になってくると思います。

腰水

@腰水が高い場合は、根に直接に腰水が触れることになります。
根に対して水質が合っていなければ根はあまり成長せず、発育が遅れます。
酸性系のクリプトコリネには、ピート水を使用することで容易に成長すると考えられるので、
この場合は腰水が高くても問題はないかと思います。
しかし、腰水が高いと用土によっては養分が流れてしまい、水質が変化する可能性もあります。
培養土や細かな土を使っている場合は注意が必要だと思います。


腰水

A腰水が低い場合は、水が底土を伝わって鉢全体に水が伝わります。
栄養分が流れ出る可能性も軽減されます。底上げをしているのでヒーターをいれることもでき、
エアレーションも可能な水位、冬場に暖房をかけることができない方などに適していると思います。
また、ある程度水位を上げた状態で育成する場合は、水槽の高さも必要になってきますが、
低い分には高さは必要ありません。


腰水

B底上げしなくても単純に水位を上げる。
これでも問題はないと思います。1つのパターンだと思います。
水苔を使用する場合は、腰水は低くしてあげるのが良いと思います。
私の経験では、根腐れを起こし易く、うまく育った経験がありません。


腰水

Cこのように置いてる人を見たことがあります。


腰水

D腰水なんて必要あるのかと疑問に思う方もいるかと思います。
極論、なくても育ちます。腰水の必要性は、ヒーター、湿度保持の都合上の問題です。
水遣りをすることで管理できると思います。実はこれがベストだと思っていたりします。
hudoroi、keei、bullosaは腰水は少なく、水遣りと霧吹きが良い気がします。鬼門は難しいですね・・・。

腰水の水質について

酸性系にはピート水を入れる、水道水を木酸酢でPH調整をして使う、という話も聞いたことがあります。
私の場合は、手間かけてピート水をつくるが若干面倒なので、24時間エアレーションした水道水を入れています。
減ったら作って、減ったら、また作っての繰り返しです。RO水を入れるのも良いでしょう。
茶道で使われている鉄の釜でお湯を沸かすと、その釜の鉄分がお湯に溶け出し、
人間の健康に良いという話を聞いたことがあります。
鉄分はクリプトコリネにもばっちりです。そのうち挑戦しようと思います。
(2008.05.24)


現在では、水道水に長繊維ピートを入れ、ある程度おいた水を使用中。
エアレーションした水道水は、PHを調整するときに使用し、タンク内のPHが下がり過ぎのときなど。
ハイポネックスグレードを極少量をピート水にいれる。
この方法で育成が安定してきている。
(2009.01.11)

水遣りについて

腰水に浸っているから水遣りをせず育成いる方もいるかと思います。私もその一人でした。
水遣りは土の中の水を入れ替える作用があり、老廃物を流しだすこともできます。
腰水なしで育成する場合は、水遣りでの管理でも十分に育ちます。

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