用土解析表
各用土の特徴、通気性、保水性、保肥性について簡単にまとめました。
初心者の方がブレンドする際に参考になればと思い作成しました。
パーライトについて分かることは、茨城県常陸太田市真弓山村付近から産出される白色小粒の大理石で、
別名「水戸寒水石」とも言われ、弱アルカリ性ということです。
ソイルや桐生土などと混ぜて、アルカリ性のクリプトコリネに使用できそうです。
黒土は有機質を多く含んだ土で、気になる用土です。
ゼオドライトは国内産の火山性の天然沸石で、植物に有用なイオン成分を蓄える働きをするそうです。
(2007.02.21)
ソイルについて
ADAのマレーヤやアフリカーナは、酸性系(PHは低め)の用土です。
酸性を好むクリプトには単体使用でも十分効果があると考えられます。
アマゾニアは、上記のソイルに比べ、PHは多少上で、アクアリウムでは安定した水質を維持するソイルです。
水上でも問題無く使用できます。
長繊維ピートや水苔と併用して使うことで、根元の環境は大きく変わります。
ピートや水苔はKHを低下してくれます。
KHが低下することでPHも低下、酸性系には好まれる環境です。
(2009.01.03)
水苔について
水苔は、ほとんどのクリプトコリネを育成できると言われています。
私は、水苔を使用して上手に育成できた経験は一度もなく、人よって相性があるような気がします。
以前、zonataの立ち上げに成功しましたが、数回溶かした後でした。
今の流行は、下記の長繊維ピートでの育成で、ショップさんや愛好家さんが好んで使用しています。
(2007.02.21)
改めて水苔を見直し使用しています。
底土=赤玉荒め 根元=水苔 上層部=茶系ソイル
水苔は千切って細かくし、肥料は極少量混ぜ込む。
スワイテシー、バンカエンシス共に問題無く成長中。
単用でも再チャレンジ中。
水苔の水への影響を調べた。
「イオン交換特性を持ち、K、Ca、Mg、Na等の陽イオンと水素イオンを交換することにより
周囲のpH値を低下せる」らしい。
ここで軟水とは、Mg、Caのイオン含有量が少ない水のこと。
ということは、水苔は水を軟水にする働きがあるということで、
それはクリプトコリネが軟水を好むのかもしれないということだ。
(2009.01.03)
長繊維ピートについて
低PHの腰水を作るときに主に使用します。
長繊維ピートを水に浸けて置くと濃い茶色の水になります。
酸性を好むクリプトが自生しているエリアはこのような黒水の中に生えています。
ピート水はそれを再現するには欠かせないものです。
ピート水はタンニンを多く含んでいるらしく、それがクリプトの育成に効果があるそうです。
(2007.02.21)
タンニン (tannin) とは植物に由来し、
タンパク質、アルカロイド、金属イオンと反応し強く結合して難溶性の塩を形成する水溶性化合物の総称であり、
植物界に普遍的に存在している。(Wikipediaより)
タンニンそのものは酸性なのでPHは低下する。
「金属イオンと反応し強く結合して難溶性の塩を形成する」というのは、
Mg、Caのイオンとも置換してくれて、おそらく軟水にしてくれる。
ブラックウォーターは軟水の酸性。
クリプトコリネに適した環境は現地の環境を再現する=酸性系ならピートスワンプ
=タンニンいっぱいのブラックウォーター
(2009.01.03)